債務整理全般

家計簿、家計収支

2013.12.13

債務整理は、借金そのものを減らす、無くす、毎月の返済額を減らすといったことを行うものです。

ただ、その真の目的は、生活の立て直しです。
借金を整理しても収入が増えるわけではないので、多くの場合は、債務整理イコール「生活の立て直し」にはならないといえます。

そこで、家計簿をつけて、収入と支出を把握することをお勧めしております。このときの収入や支出は、現金の支出、収入で記録するのがポイントです。お金がいくら出ていき、いくら入ってきたか、そして、いくら残ったかを把握するためです。

特に、支出を記録していきますと、本当にその支出は必要であったのか、と疑問に思われるような支出がたくさんあることに気付きます。
細かい話をすれば、口座からの引き出しの際に、ATMの手数料がかかる引き出しを頻繁にされているケースがよくあります。しかも、その手数料が高めであったりします。
また、食費が多い、外食費が多い、携帯電話代が多額、贈り物をしているといったことも、よくあるケースです。

生活の立て直しには、無駄な支出を減らして、家計の黒字を増やし、将来の不意の支出に備えることができるようにする必要があります。

また、自己破産や個人再生の場合も、申立時に、家計収支表(1か月あたりの家族全体の収入と支出をまとめた表)を裁判所に提出いたしますので(大阪地方裁判所の場合は2か月分)、いずれにしても収入と支出を整理・把握する必要が生じます。
任意整理の場合は、裁判所の手続ではありませんので、家計収支表を提出するようなことはありませんが、毎月、どれくらいの金額の返済が可能なのかを把握するために、家計の収入と支出を整理する必要があります。

なお、家計簿、家計収支表を作成してもらいますと、次のようなことがよくあります。
まず、1か月の家計が赤字になっている、という場合です。本当に赤字になる場合は、足りない分を借金したか、蓄えを取り崩したか、誰かに援助してもらったか、という場合しか考えられません。しかし、債務整理を開始した場合には、援助を受けた場合以外は、考えられません。

このほか、現実にお金が残っていないのに、家計収支表の数字では、結構な黒字が出ている場合があります。

こういったケースは、結局のところ、家計の収支(特に支出額)をきちんと把握できていないといえます。きちんと把握することが、生活の立て直しの第一歩となります。

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