最近、「おまとめローン」の広告を良く目にします。また、債務整理の法律相談に来られる方からも、「おまとめローン」のことを質問される場合もあります。

これは、複数の借金がある場合、その借金の全額を、「おまとめローン」によって借り入れたお金で返済し、借金を「おまとめローン」に一本化してしまおうというものです。

複数あった借金を、１件にすることにより、精神的にも楽になりますし、返済の手間も軽減されます。複数あった借金の毎月の返済日がそれぞれ異なる場合は面倒ですし、毎月の支払い金額の把握も楽になります。

また、何よりも利息が軽減されることもあります。例えば、４社から５０万円ずつ借りている状態の場合（つまり残元金は合計２００万円）、それぞれの金利は年１８％であれば、その月の利息は合計３万円となりますが、これを１社から２００万円を借りている状態にすれば、その月の利息は、最大でも年利１５％として、２５，０００円となり、５，０００円も利息が下がることになります。

但し、元金が減るわけではありませんし、今後も「おまとめローン」の利息は支払うことになるため、債務整理の場合のように、借金問題の抜本的な解決にはならない場合もあります。
なお、そもそも「おまとめローン」も通常の借金ですので、審査が通らず、これを利用できない場合もあるでしょう。

また、古くから借金をしており、年利１８％を超えるいわゆるグレーゾーン金利にて借入をしておられたことがある場合には、利息の払い過ぎとなっておりますので、この点をどのように扱うのかは、一度、弁護士に相談していただくのがよいと思います。