奨学金の返済が延滞している人が増えている、奨学金滞納者に対する債権回収が厳しくなっている、という報道を、最近、しばしば目にするようになってきました。
債務整理の相談に来られる方の中には、奨学金の返済も滞っておられる方もありますが、奨学金債務については、通常の貸金業者への債務とは別、との感覚をお持ちで、奨学金債務があることを弁護士に伝えておられない場合もあります。
しかし、奨学金債務も、債務であることに間違いはありませんので、少なくとも裁判所で行う債務整理(自己破産、個人再生)から除外することはできません。
また、奨学金の保証人になっておられる場合もありますが、保証人となったことを、すっかり忘れておられる場合もあります。
債務整理の相談をされる場合、ご自身やご家族が奨学金を利用したことがあるかどうか、ある場合、ご自身が借り主や保証人になっていないかどうかを確かめてください。